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こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


by milkieko2

39.イタリアの粉

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先日、知り合いのマンションの空き部屋をお借りして、一週間ほどローマに滞在して参りました。ローマへ行った理由は、裏千家のヨーロッパ大会へ参加するため。ここで4日間にわたり、日本やヨーロッパ、アメリカなどの諸外国から450名が集い、献茶式やお茶会などの行事が盛大に催されたのでした。

そんなわけで観光は後回しとなりましたが、私は毎日のように、近くのスーパーにあるパンやさんへ通い、朝ごはん用にと色々な種類のパンを購入し、食べ比べを楽しんできました♪ もともとシンプルな材料で作られた素朴なパンが好きな私のことですから、お料理の邪魔をしないようにと、リーンな生地で作られたイタリアのパンが嫌いなわけがないのです(笑)。

ここでよく目についたのは、バラの意味の名前がついたロゼッタというパン。真ん中が膨らんで確かに花のような形をしているのですが、中はスカスカとした空洞で、その食感はサクサクです。いつもガラスケースの中に山のように積まれて、愛らしくこちらを向いていましたので、きっとドイツでいうブロートヒェンのような存在なのでしょう。

そして今回入手してきたイタリアの粉は三種類。たくさん並んでいた中から、迷わず最初に手にしたのは、日ごろ、パスタで愛用しているBarillaの小麦粉です。おなじみの青袋を見たときは、やっぱりBarillaはイタリアだぁ~!とちょっと感動~(笑)。それからすでに膨らし粉が入っていてお菓子用にも使えそうな粉とイタリアの定番・セモリナ粉です。
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そこで早速、青袋の粉を使っていつものように食パンを焼いてみました。まず袋を開けたときに感じたのは「粉が白い」ということ。そしてできあがりは高さ15cmまで膨らんで、なかなかのやわらかさです。次の日、この食パンでチーズサンドを作り、軽くホットサンドにして何も言わずに子供たちのお昼用にと持たせたところ、「今日のパンはおいしかった」と珍しく息子が褒め言葉を口にしていました。これでまた一つ、私のお気に入りの粉が見つかったというわけです(笑)。

そういえば、以前、休日によく行くカフェのご主人に、イタリアのパンと小麦について尋ねたことがありました。イタリア人の彼は「イタリアのパンの種類は400種もあるんだよ」と自慢げに話してくれたのですが、あとでネットで調べてみたところ、パンの種類は3000種にも及ぶ、と目にしてさらにびっくり。イタリアは南北に長い国なので、北と南では小麦の性質も違い、地域色豊かなパンが各地で生まれてきたのだそうです。それに地域によっては同じパンでも呼び名が違うものもあるとか…。イタリアと言えばまずはパスタが連想されますけれど、いえいえ、パンも負けてはいられません(笑)。かなり奥が深いようです。

さてさてつかの間の私のローマの休日…。夏のような太陽の光の中、バスの時刻表がなかったり、呼んだタクシーが来なかったり…とあまりのいい加減さに戸惑いながらも、レストランやBARで陽気に賑わうイタリア人の笑顔と温かさに助けられて、私の心が大いに開放された楽しいひと時でありました。Grazie!

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街の中にあった老舗のぱんやさん。

by milkieko2 | 2006-06-08 21:31 | 39.イタリアの粉