こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


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80.Majka moyaのパン その2

今年も9月の初めにボスニアヘルツェゴビナの小さなとある村に滞在して来ました。昨年も同じ時期に滞在した同じ場所で、食事はすべてペンションのママが用意してくれるという特典付き。しかも三度の食事に供される白パンはママの手作りです。昨年も「Majka moyaのパン」でこのパンをご紹介いたしましたが、今年も大きくて温かいママの手から作り出される白パンは、私の心と体にたくさんの栄養を注いでくれました。

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このパンのおいしさの秘密…。それは生地の中に前日に作って冷蔵後で保存しておいた前種を入れることにあります。これがその日の状態によって、微妙にパンの味に影響してくるんですね。例えば今日のパンは粉の風味が豊かだわ…とか、少し濃くのある食感だわ…とか、さっぱりしているわ…といった具合に。こんな話をすると、一緒に行った知人は、「よくわかんない、いつも同じよ~」と笑うのですが、作った時の気候や温度、焼き上がりから食べるまでの時間、食べる時の部屋の温度などによっても、味に違いがあることは確かなんですよ。

そんな具合に毎日、しつこいくらいに吟味しながらママの白パンを頂いている私ですが、実は特に端っこの半端になった厚めの部分が大好きです。食事の時間になると、ママがスライサーで白パンを切る音がキッチンから聞こえてくるのですが、私が半端好きと知ってからは、ママがいつも半端部分を別のお皿に載せて私の前に運んできてくれました。それにバターをたっぷりぬって、朝はコーヒーさえあれば、それだけでもう大満足~♪ 毎日がママの白パンに癒された恵みの時でした。

ところでこの村にはパン屋さんというものが一軒もありません。今は野菜、果物、食料品、日用雑貨など、何でも売っている小さな商店の棚にパンが並べて売られていますが、昔からパンはその家庭で畑仕事の合間に手作りする家庭の味そのものだったのです。そして主流はママが手作りするような白パンで、お店で売られているパンもほとんど似たようなものでした。中には上面に雑穀やゴマがついているものなどもありましたが、いずれもお食事として頂くせいか、全体にシンプルなパンが多いのが特徴です。そして少し塩味がきいています。お土産用に買って帰った二種類のパンはどちらも塩入りバターをつけて食べると、少ししょっぱいくらいでした。これは添加物が入らない分、保存の意味合いがあるのかも知れません。

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しかし今年は昨年の同じ季節に訪れた村の様子とはうって変わって、もうすっかり秋模様の9月でした。日中も気温が15度以下と低く、暑いイメージがあっただけに寒いこと寒いこと…。ところが今年の6月には気温が50度近くになる日もあり、猛暑だったこの期間の三ヶ月という長い間、雨が降らず、広大なぶどう畑やはちみつ栽培用の畑などは、自然発火で焼け野原と化してしまったのです。その殺伐とした風景はこの時の被害の大きさを物語っておりました。それでもこの村の空気はいつも澄み渡っています。焼け残ったぶどうの木にはたくましくもぶどうがしっかりと育っています。そしてママの愛情入りのパンを三度の食事に毎日たくさん頂いて私のエネルギーの充電も完了です! 来年もまたこの村に呼ばれたい…。そう祈りながら一年を元気に過ごそうと思います。

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                   早くも山は紅葉が…

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by milkieko2 | 2007-09-26 06:10 | 80.Majka moyaのパン その2