こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


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カテゴリ:11.Brötchen( 1 )

街のいたる所にあるドイツのパン屋さん。そこにいつも無造作にたくさんのブロートヒェンが山積みに置かれています。一個15~25Cent(約20円~35円)のこのパンは日本で言うなればご飯茶碗に軽くよそられたご飯一膳分と言ったところでしょうか。つまりドイツ人にとって食事パンと言えるこのブロートヒェン。Imbiss(インビス)と呼ばれるスタンドのお店で「Bockwurst(ボックブルスト)」「Bratwurst(ブラットブルスト)」を注文すると、パンを横から大胆に2/3くらいに切り込みを入れ、茹でたソーセージや香ばしく焼いたソーセージをおもむろにはさんだものが出されます。これにマスタードやケチャップなどをつけてパクリと食べる。これは外出先でよく見かける風景です。そして家の中の食卓では、朝と夕にこのパンをナイフで真横に二つに切り分けて、バターをたっぷりぬって好みのハムやチーズ、レバーペーストなどをのせて食べるのです。
時々、ドイツ人の友人が私をFrühstück(フリューシュトック)=朝食に招待してくれることがあります。朝食と言っても開始時間は午前10時から。定刻通り彼女の家を訪れると、テーブルの上にはきれいに並べられた数種類のハムやサラミ、チーズの数々。そしてひとかたまりのままお皿の上に置かれたバター。集まった人達がそれぞれ席につくと、カップにコーヒーが注がれて、彼女はかごにブロートヒェンをたくさんのせて持って来ます。一人ひとりが自分のパンをお皿の上にのせると、「Guten Appetit(グーテンアペティート)=さぁ、召し上がれ」の声とともに、一斉に自分のナイフを手に取り、このブロートヒェンを横からナイフを上手に動かしてゴシゴシ、ゴシゴシと半分に切り分けるのです。一見、簡単そうにみえるこの作業ですが、外側はかたく中はやわらかめのこのパンをまっすぐ二つに切り分けるにはそれなりのテクニックが必要で、最初はなかなか上手に切れませんでした。そんな私を見て友人は、微笑みながら何度、自分が上手に切ったパンと取り替えてくれたことか。そしてバターをたっぷりぬって、思い思いに好きな具を上にのせてパクリ。決してパンをそのまま端からがぶりと食べ始めることはしません。つまり一つのパンを二回に分けて頂くことになるのですが、のせる具を何種類もふやして豪華にすれば、このブロートヒェンを二個も食べればもうお腹がいっぱいです。
かたいというイメージのあるドイツパンも、朝早く焼きたてのパンをパン屋さんで購入すればやっぱりおいしい♪ 暮らし始めた当初はあれほど馴染めなかったドイツのパンも、こうして正しい食べ方を覚えると、今ではすっかりドイツ人気取りでおいしく頂けるようになりました。
そこでドイツのホテルの朝食では、ブロートヒェンを片手に、ナイフで真横を半分に切ってから、お好きな具をのせてどうぞ召し上がってみてください。きっとドイツの雰囲気を数倍、楽しめるようになること間違いなしですよ。
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by milkieko2 | 2005-10-10 21:03 | 11.Brötchen