こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


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29.ドイツの麦

なんだかいつもドイツ国外のお粉ばかりを紹介しているようで、ドイツのパンがおいしくないように思われたら大変です(笑)。そこで今回はドイツパンの名誉のためにも、ここでドイツの麦をご紹介したいと思います。
ドイツに住んでいる方なら、スーパーやBIOのお店で、麦が丸ごと500gまたは1キロの袋詰めになって並んでいるのを見たことがあるはず。いわゆる粒の中にグルテンという膨らむ要素を持ち、そのものだけでパンを形成することのできる麦はWeizenmehl(小麦)、Roggnmehl(ライ麦)、 Dinkel(ディンケル)の三種類に分かれています。
ライ麦はいつかあらためてご紹介したいと思いますが、Dinkelという言葉は日本では聞きなれない名前ですね。それもそのはず。ヨーロッパでしか手に入りません。この麦は通常の小麦とは別の品種で、小麦の祖先なんだそうです。ちょっとロマンを感じませんか? そして一度、絶滅したものを南ドイツ地方でまた復活させた、という歴史を持っています。このDinkelの粒は小麦より少し細長い形をしていて、ひとまわりも大きいのが特徴ですが、これがまたとっても風味豊かな味。一般の小麦よりビタミン、ミネラルを多く含んでおり、この麦だけを使って焼いたDinkelbrotや小麦と混ぜて焼かれたパンは健康志向の人に好まれています。
e0073947_5315214.jpgさてこれらの麦を丸ごと挽いたら栄養満点の全粒粉になるのですが、私の大切な宝物は、友人から譲り受けた粉挽きマシーンです。この機械は、かつては友人がドイツ人のご主人のために10年以上も使い続け、彼女がパンを作らなくなってからは、長い間、お蔵入りとなっていました。このマシーンのご自慢の点は、臼部分が石でできていること。つまり石臼(笑)。これで丸ごとの麦が、いとも簡単に製粉され、いつでもフレッシュな粉を使ってすぐにパンが焼けるというわけです。お米でも精米仕立てはおいしいですよね。コーヒー豆も挽き立てが一番。麦も同じようにやっぱり製粉仕立てが最高なんです♪ そこで私も全粒粉を使いたいときは、まずはこの機械で粒を粉にしてからパン作りをスタートさせます。う~ん、贅沢ですぅ~。
100%全粒粉のパンは腹持ちがよく、何といってもミネラルが豊富。それにビタミンやカルシウム、鉄分などの栄養素もたっぷり含まれていて、体に良いことは言うまでもありません。ただ、全粒粉を単独でパン作りに使う場合には、どうしても重たいパンに仕上がってしまいますので、ちょっと苦手だなぁ~と思われる方は、550や405タイプの粉と混ぜて焼いてみてください。またじゃやがいもをポテトフライにする時に、全粒粉と乾燥ハーブを混ぜたものをまわりにつけ、油で揚げただけでも、香ばしくっておいしく食べられるんですよ。
それからマシーンを持っていない場合でも、BIOのお店では麦を買った時に、その場で挽いてもらうことができます。もちろん無料です。ぜひ「Malen Sie Bitte!」と言って、全粒粉の挽き立ての味を試してみてくださいね。
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左からDinkel(ディンケル)500g・1.69ユーロ、Weizenmehl(小麦)、Roggnmehl(ライ麦)ともに500g・0.99ユーロです。

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by milkieko2 | 2006-02-05 05:50 | 29.ドイツの麦