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こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


by milkieko2

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45.手作りバター

今回は生クリームの親戚、バターのお話です。

e0073947_2233281.jpgある日、ドイツに日本から移られて、まだ間もない方が、こちらのバターを食べて「くさい、クサイ、どれも臭いんです!」とお教室で訴えられたことがありました。ここに長いこと暮らしてしまった私は、すっかりドイツのバターに慣れ親しんでしまって、さすがに「臭い」とまでは感じませんが、バターにほのかな香りがすることは確かに感じます。

バターは牛乳の中に含まれている「乳脂肪」を凝縮させて固めたもの。ヨーロッパではクリームを分離した段階で乳酸菌を加え、発酵させて作る「発酵バター」が主流です。そしてお塩は入っていません。そのためこの独特の芳香を「臭い」と感じるか、ほのかな「心地良い香り」と感じるかは、個人的な好みの問題となりますが、非発酵加塩バターが市場に出回っている日本では、逆にお菓子作りの材料として、わざわざこの「発酵無塩バター」を買い求めることになります。

私は日ごろ、不純物で作られているマーガリンは一切、口にしないバター党なので、バターが大好きです(笑)。冷蔵庫にはいつもフランスの塩入りバター「ECHIRE」(2.95Euro=約430円)を常備しています。このバターは適度な塩味と風味が、全粒粉入りのシンプルな食事パンにとってもよく合い、私のお気に入りなのですが、以前、雑誌「FIGARO」でパン特集の掲載を見たとき、この同じバターが1,838円で日本でも販売されていることを知り、高額な値段にとってもびっくりしてしまいました(汗)。
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それじゃぁ、こちらにいるうちにいっぱい食べておかなくっちゃ~!なんて勢い込んではみたものの…100gのバターに含まれるカロリーは約745kcal。やはり食べ過ぎは太る原因につながりますよね(泣)。

では気を取り直して生クリームから手作りバターなどはいかがでしょう?

実は「生クリームに物申す」でお話しした通り、最初、生クリームを泡立てた際、何気に分離を繰り返していた私でしたが、バターを作るには生クリームを分離させて、水分と固形分に分ける、と知ったのはそんな失敗を何度も繰り返した後のことでした。

生クリームを泡立て続け、分離してきたなぁ~と思ってもそのまま出てきた水分を捨てながら、さらに泡立て続けると、残った固形部分がなめらかなバターになるのです。低速のハンドミキサーで約10分くらいでしょうか。その後、有塩バターにするならばお塩をパラパラと加えながらスプーンでよく混ぜます。またお塩は控えめに、とうがらしやにんにくを混ぜたり、フレッシュなハーブ類を刻んで混ぜたりすると、簡単にオリジナルのバター作りを楽しむこともできます。

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写真のバターはオレガノを刻んで入れてみました。






そしてこのフレッシュバターは、コクの面では市販のバターに劣りますが、マイルドでとってもクリーミーです。残念ながら日持ちはしないので、必ずできたてをご賞味ください。バターのおいしさは鮮度にあり~!を実感できるはずです。

ちなみに生クリームが余ってしまったなぁ~という時、例えば100ccの生クリームで約35g分のバターができますので、そんな時は思いっきり分離させてオリジナルバターに変身させてみてくださいね。
でもくれぐれもデコレーション用にとお砂糖を加えて泡立てた生クリームは分離させないように気をつけて…。お砂糖入りのバター? う~ん。勇気がなくて今だ、試したことがありません(笑)。

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ガラクタ市で見つけたアンティークの手動泡立て器です。ハンドルをたくさん回せばバターも作れます。


2008.03.20追記
単純にバターと生クリームの脂肪分の表示を見て、低脂肪バターだ!と考えていた私ですが、バターは水分を取り除いた固形分ということで、生クリームの脂肪分の数字がそのまま反映されないという現実を知りました。 いずれにしてもバターはバター。高脂肪に変わりがないということで、文章の一部を訂正させて頂きました。
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by milkieko2 | 2006-08-17 22:24 | 45.手作りバター