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こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


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67.Bärlauch(ベアラオホ)

ドイツの春は突然やってきます。季節の移り変わりを少しずつ感じると言うよりは、昨日と今日では劇的な変化を遂げる、という感じ。今まで暗かった朝が急に明るくなったり、クロカッスや水仙が突如として大きく成長し、あっという間に花を咲かせてしまったり…。
とは言え、暗くて長い冬に別れを告げて、色のある美しい春の暮らしは、心も自然とわくわくするようで、本当に気持ちが良いものです。

そして春先になると出回る旬のものは、アスパラやいちごなど、楽しみな物がいくつかありますが、ここ数年、よく見かけるBärlauchもその一つ。
これ、ものすごいにんにくの香りがします。知らずに生で一枚、かじってしまった時には、お口の中ににんにくの匂いがどっと広がって、胃が痛くなるほどの強い刺激を感じました。それもそのはず。日本名では「行者にんにく」と呼ばれ、寒いところの高原や深山に自生する多年草です。

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このBärlauchは、ドイツで生活しているひつじっちさんが「ドイツ便り・Nachrichten aus Deutschland」の中で、昨年の春に紹介されており、「Bärlauch入りのパンがおいしい」との一文に私のアンテナはビビっ~!(笑)  しかし昨年は作る間もなく季節が終わってしまったので、今年は早めに焼いてみたのが、写真のBärlauch入りのパンです。

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こちらはフォカッチャの生地に、Bärlauchを適当に刻んで生のまま入れて、オリーブ油をたっぷりとかけて焼いたものです。どうやらBärlauchとオリーブ油は相性がとっても良いみたい。どちらもお互いの味を引き立ててくれて、いつものフォカッチャが数倍、おいしくなりました。

息子のドイツ語の先生によるとBärlauchは、ここ近年、ドイツでも流行の山菜の一つなのだそうです。もちろん以前からずっと森の中に自生していた植物ですから、先生が小さかった頃には、お父様がよく森に行って摘んできたのだそう。でもこの葉っぱはすずらんとよく似ているため、毒性のあるすずらんの葉とBärlauchを見極めるのが案外、難しいのだそうです。

それにしてもBärlauchってちょっとかわいいネーミングですよね。日本名の「行者にんにく」は、山で修行する行者たちの荒行に耐える強壮薬だったことに由来があるようですが、ドイツ語のBärlauchは「熊のねぎ」。その昔、熊も好んで食べていたのかしら…?なんて想像を膨らませてしまいました(笑)。

そのBärlauchの栄養価を熊は知っていたのか、この独特の強い香りは体にとっても良い働きをしてくれるんですよ。香りのもととなる成分は、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果を発揮しますし、ガンの増殖を抑制する解毒酵素を活性化する働きもあります。また高血圧の予防、冷え性の改善にも適しており、疲労回復、強壮作用にも大きく作用します。

ちなみに我が家ではスパゲティと一緒に炒めてお醤油で味付けしたシンプルな一品が好まれていますが、炒めても茹でても手軽に使えますので、今のうちにたくさん食べておきたいところですね。次は餃子の具にでもしてみよ~っと。

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昨年、お庭に植えたBärlauchが小さな葉をつけて成長していました。日陰好きのBärlauchです。早く大きくなぁ~れ♪
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by milkieko2 | 2007-03-19 03:14 | 67.Bärlauch(ベアラオホ)