こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


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71.お惣菜パン

昨年の五月からお教室に通い始めて、参加回数が最高記録の19回を達成されたFさんが長いドイツ生活を終えて、先週、日本へ帰国されました。相方のUさんはひと足早く三月に帰国。お二人で一緒に作られた分も合わせると、Fさんがここで制作されたパンの種類は32。お菓子が12種類にも上ります。
そんなFさんの最後のリクエストがお惣菜パンでした。いよいよ日本への出発を三日後に控えて、お家もすでに引き払われたホテル住まいになっていましたので、お部屋でも気軽に食べれる調理パン…というご要望だったのです。

そこであらためてお教室のプログラムを見てみると、お惣菜パンはベーコンを生地の中に入れて、上面にマヨネーズであえたコーンをのせ、チーズをかけて焼く「コーンマヨチーズパン」とハムを生地に巻き込んで、ハートの形に成型する「ハートのハムパン」のたった二種類だけ。あらら、ついつい甘いお菓子パンのほうに目がいっていたようで、お惣菜パンは全くの研究不足。これではちょっといけないなぁ…と大いに反省です。しかもFさんは上記のお惣菜パンはすでに体験済み。ではこの際、色々なお惣菜パンにチャレンジしてみましょう~! ということで、試作も兼ねて一緒に焼いてみたパンが以下の四種類です。

まずは「ソーセージパン・その2」。いつものソーセージパンはソーセージを芯にして巻きますが、こちらは生地を二つに切って張り合わせ、真ん中にど~んとソーセージをのせ、焼き上がりにケチャップをたっぷりとかけました。
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次に「ハンバーグパン」。生地はベーグルのように丸くリングの形にし、くぼんだ中央にケチャップとソースでからめた手作りミニハンバーグと固ゆでしたブロッコリーをのせて、さらにチーズをかけたもの。
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そして味のハーモーニーがどんなふうになるのか、わくわくしながら作った「お好み焼きパン」。こちらはソーセージかハムを生地に巻き込み、開いた生地の上面にソースと刻んだキャベツ、さらにマヨネーズをかけて焼き、鰹節と青海苔をかけた豪華版です。
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それから最後はゆで卵をマヨネーズであえて、ハムと一緒に生地で包み、パン粉をつけて焼いたもの。一見、カレーパンのように見えますが、油で揚げてはいないので、とってもヘルシーで軽い食感です。四つの中ではこちらが私の一番のお気に入りとなりました。

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そして息子たちに好評だったのは、へぇ~と言うか、やっぱり~と言うか、「お好み焼きパン」がかなり高い評価を受けたのです。ソースとマヨネーズ、それに鰹節も生地にとってもマッチするんですね。やはり味がしっかりと感じられることで、お口の中に強く印象が残るのかも知れません。そう言えば、以前、お教室で「たこ焼きパン」の話題がでて、お家で試作された方が、パン生地とたこ焼き、ソースとマヨネーズがよく合うとおっしゃっていたことを思い出しました。そこでこのお好み焼きパンだったら、たこ焼きを使わなくても、この手の組み合わせの味を気軽に楽しめることができます。これは久々に新メニューの誕生です! もちろんしっかりとお教室のプログラムに加えたのは言うまでもありません(笑)。

はたしてFさんご家族には、どのお惣菜パンを気に入って頂けたのでしょう?
お別れに「日本に帰ってもパン作りを続けます!」と宣言してくださったFさん。最終回に手作りしたお惣菜パンはうれしい置き土産となりました。そしてUさんと共にご一緒した時間は本当に楽しいひと時でした。ありがとうございました~♪ 
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by milkieko2 | 2007-04-27 19:35 | 71.お惣菜パン

70.お教室ファイル

見てくださぁ~い! このかわいい形をしたパンの数々…。
この写真は春休みに特別企画として行った親子&KIDSパン教室の作品です。

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生地は以前にも「Weckmann(ベックマン)」でご紹介したはちみつ入り。小さいお子さんの手でも不思議にまとまる魔法の生地です。そしてイースターの前ということで、うさぎの顔に成型をするはずが…?

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さて、KIDS教室ではまず計量からスタートします。普段のお教室では私が事前に材料を用意してしまうのですが、お子さんたちの場合は、ハカリを使って粉やお砂糖を量るのも楽しみの一つなんですね。例えば「数字が150のところまで粉を入れてね」と言うと、1gの前後にも一喜一憂しながら、正確に量れた後は、それだけで「やったぁ~!」と大喜びなのですから。

そしてベタベタだった生地が不思議とひとかたまりになって、台にたたきつける作業では、夢中のあまり台から生地がポロリと落ちてしまったりすることも…(笑)。それでもガラスのカップに入れた生地を、発酵器の中で休ませている間は、「大きくなったかな~」とわくわくしている様子がジンジンと伝わってきます。

またこのうさぎの顔作りはいたって簡単で、生地の三分の二を親指と人差し指でちょっとしぼり、お耳にするほうを中央へ向かって切り込みを入れて、二つに開くだけ。最初に私が見本を一つ示すと、「うわぁ~♪」とうれしい歓声が響き、早速、うさぎの顔が一つできあがると、さぁ、ここからが子供たちのすごいところ。成型はうさぎの顔だけに留まることがありません(笑)。くま、犬、猫、昆虫、恐竜、お花、イースターの卵、自分のお顔…。と、まぁ、次から次へとうらやましいくらいにアイデアが浮かんでくるのです。そこで本来ならパンをやわらかい食感に仕上げるために、あまり生地をいじりたくないところなんですが、ここはかなり目をつむって、ちょっと粘土いじりの感覚で心ゆくまで形作りを楽しんでもらいました。

そして焼き上がったあとは、お砂糖菓子やペンを使って思い思いにトッピングをしますが、これがまた実に細かい作業にもかかわらず、すごい集中力なんですね~。そんな思いを込めた完成品はどれも本当に素晴らしくって、思わず出来上がった作品を写真に収めずにはいられませんでした(汗)。

そこでお子さんたちの作品を写真に撮っているうちに、これはお教室で作った皆さんの作品を、写真に撮って一つのブログにまとめてみたらどうだろう…?と、ふと、思い立ったのです。パン作りは物作りという視点から見れば、立派なアートの一つですけれど、そこに食べるという楽しみが加わって、残念ながら形として残るものではありません。そこでせめて焼き上がり直後の一番おいしい状態を記録に残せたら…。これは皆さんと私の思い出を残すという意味でもきっと、かなり意義深いことかも~!

そんなわけで、このたび「お教室ファイル」を取り急ぎUPしてみました。こちらにはお教室の皆さんが作ったパンやお菓子の写真と、パン教室のご案内、手作りケーキのご注文方法について掲載していますので、どうぞ遊びにきてください。また日ごろ、私が気の向くままに焼いているパンやお菓子などの写真は「気ままに手作りパンとお菓子」に引き続きまとめています。合わせてお楽しみ頂けるとうれしいです♪
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by milkieko2 | 2007-04-23 06:43 | 70.お教室ファイル
アントワープと言えば、「フランダースの犬」でおなじみのネロとパトラッシュが、ルーベンスの絵の前で悲しい最期を迎えるノートルダム大聖堂がある所。ベルギー第二の都市です。その大聖堂内の絵画も大変、見ごたえがありますが、街の中心地にある Grote Marktの広場を取り囲むルネサンス様式の市庁舎や Groenplaats広場の活気あふれる雰囲気、川沿いへ通じる路地に連なるアンティーク店や中央駅から大聖堂へ向かう途中のショッピング街など、何度、訪れても街の魅力には飽きることがありません。

そんなアントワープに、お昼時になると行列のできるパン屋さんがある。と聞いたのはもう一年以上も前のこと。しかし期待に胸を弾ませて訪れることすでに二回。いずれもお店がお休みでパンを買うことができずにいたのでした(泣)。

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そう。最初に訪れたのは月曜日の平日に、まさかのお店の休業日。きっと行列ができているからすぐに見つかるだろうと思っていたはずが、そんな賑わいを見せるお店は全く見当たらず、近所で尋ねて、やっと判明したパン屋さんの名前が「GOOSSENS」。この日は無情にもシャッターの下りた寂しい外観だけを写真に収めて帰って来たのです。

では月曜日がお休みなら、日曜日の午前中は営業しているかも知れない…と勝手に推測して、二度目は日曜日の朝早くに出かけてみたもののやっぱりお休み。その間にここのパン屋さんの人気商品が「ぶどうパン」と知り、ますます募る思いを残しながら、いつか必ず…と月日が流れてしまったのでした。

そしていよいよ三度目の正直は、復活祭を間近に控えた受難の金曜日です。ドイツはこの日が祝日にあたり、街の商店もお休みとなりますが、近隣諸国は平日でお店が開いていると言う情報を得て、いざ、ぶどうパン!! ついに念願がかなう日がやってきたのです(笑)。

この日、私がお店を訪れたのは、お昼前の11時頃でしたが、何気に人が集まって来てそろそろ行列が…。時代を感じさせる古い店内には、左側に焼き菓子やケーキなどのお菓子類、右側に角型に焼かれたぶどうパンや小型パン、お惣菜パンなどが並んでおり、パンの種類は一般のパン屋さんに比べるとかなり少なめでした。

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そんな店内はコの字型に仕切られていて三、四人も人が入るともういっぱい。次から次へと入れ替わりにやってくるお客さんを相手に、テキパキと対応し、所狭しと動き回る店員さんも年季の入ったおばさんたちばかりなのです。

そしてぶどうパンは白い生地のものと、全粒粉を混ぜて焼いたと思われる茶色い生地の半斤サイズ、粉砂糖がたっぷりかかった大きな角型、小型のプチパンの計四種類。そこで私は茶色い生地のものを購入し、その場でスライスしてもらいました。それにしてもやっと行列に並んで噂のぶどうパンを手にすることができ、今日までの長い道のりを思うと感無量です(涙)。うれしくて上機嫌のまま家路に着いたのは言うまでもありません。

そしておうちへ帰ってからぶどうパンをよ~く見て驚きました。これはレーズンが多い! かなりたくさんの量のレーズンが入っています。私も家で作るぶどうパンには、レースンを大量に加えますが、それは家庭で作る特権のように思っていましたので、やはりぶどうパンのおいしさは生地の中にたっぷりと入るレーズンの量にあり。 そう確信いたしました。それにレーズンからほのかに洋酒の香りが漂ってきます。しかもパン生地がとてもやわらかくておいしい~♪ 行列のできるパン屋さんは私の期待を決して裏切りはしませんでしたぁ~!

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e0073947_0324081.jpgGOOSSENSのスイーツ










e0073947_0391183.jpgチーズの下にハンバーグがのっていたお惣菜パン









それにしてもぶどうパンをメインにこれだけお客さんを惹きつけているなんて、本当にすごいことだなぁ~と感心します。こちらのパン屋さんの創業は1884年。老舗と呼ぶにふさわしく、この街の人たちに昔も今も愛され続けているんですね。そしてその理由は、きっと昔ながらの製法にこだわり、伝統を受け継いでいるからに違いありません。

そんなぶどうパンを息子たちもかなり気に入ったようで、予想以上の早い消費ぶりに、せっかく行列に加わったのだから、もっと買って来ればよかったなぁ~と後悔しきり(汗)。 次はいつ並べるかしら…と思案しているうちに、なんだか急にぶどうパンが焼きたくなってしまいました。私のぶどうパンはいつもプチサイズなので、次回はレーズンをラム酒につけたものを加え、パウンド型で焼いてみよ~と、私の中でぶどうパンブームが到来しそうな、そんな予感を感じています(笑)。

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                    「GOOSSENS」 
            Korte Gasthuisstraat31 Antwerpen
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by milkieko2 | 2007-04-10 02:33 | 69.行列のできるパン屋さん