こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


by milkieko2

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97.アルザスの朝食で…。

クリスマスは今年もまたフランスのアルザス地方へ出かけ、今回は知人に紹介してもらったColmar(コルマール)の隣り町にあるホテルに滞在してきました。このホテルはコルマールから15キロほど離れたRouffachという静かな村の外れにあります。建物は16世紀の郵便局を改築したとか…。それにカントリー調の内装と家具がよく似合ってなかなか落ち着いた佇まいです。

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そこで朝食に初めて食べたのが、Mendiant(マンディアン)というパン。いえ、パンに分類してしまっても良いのかしら…? パンコーナーに並んでいた数種類のバケットやミニクロワッサン、ライ麦パンと一緒に置かれていたので、「パン」と言ってしまったけれど、隣りに並んでいたクグロフと同じ「イースト菓子」と呼んだほうが良いのかも…。だって一見、チョコブラウニーを思わせる色とかたさはまるでケーキのようで、持ち上げてみると大きさも手伝って、かなりずっしりとした重量感。ところがパンナイフを入れて切ってみると、これが想像以上にしっとりとやわらかなんです。しかもお味は控えめなくるみの芳しい香りと甘すぎない優しい甘さ。そして何よりもお口の中でほろっ~と溶けていくような食感が、食べ終わったあとに哀愁を誘います。うわぁ~、こんなの初めて~♪

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           ↑左手前がMendiant(マンディアン)
                     ↓切り口はこんな感じ。

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そこでホテルの人に名前をたずね、紙ナプキンに書いてもらったメモを持ち帰り、おうちにあったアルザスのお菓子の本で調べてみると、ちゃんとレシピが載っていました。本に出ていたマンディアンの写真は、ホテルで食べたものよりも白い生地に仕上がっていましたが、切り口はしっとりとやわらかそう。しかも大変、興味深いのは使う材料なんです。なんとブリオッシュの余った生地と他の材料を混ぜて焼く…。本がフランス語表記のために完全解読とはいきませんが、どうやらクグロフの生地でも作れるらしい。

そこでネットでも検索してみたのですが、マンディアンの情報はまるでヒットしませんでした。むしろ同じ名前で出回っているチョコレート菓子のほうが有名なようです。それにMendiantはフランス語で物乞いや乞食という意味。そんな名前をどうしてこのイースト菓子につけちゃったんだろう? 意図してこの名前をつけたのなら、ぜひ知りたいなぁ~。マンディアンの由来って何ですか~?

ちなみにこちらのホテルの朝食は8.5ユーロと別料金でしたが、バケットの数やサクサクのクロワッサン、アルザスの顔とも呼べる大きなクグロフにもう大満足。それにカーマンベールチーズやロースハムなども選べ、ゆで卵は自分で茹でるという演出に、朝から食欲が大いにそそられてしまいました。しかもコーヒーは大きなカップに一人につき二杯分はしっかりと用意されたポットがテーブルに置かれたので、ついついパンのお替りに何度も立ち上がる始末。日ごろ、朝食をあまり食べない主義の私なのに、気がついたら主人よりも多く食べてしまっていたみたい(汗)。あ~、やっぱりパンが好き♪…とつくづく卑しさを実感したアルザス旅行でした(笑)。

~アルザスあれこれ記~

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クリスマス気分を満喫したかったら、コルマールの夜のクリスマスマルクトが特にオススメ。とにかくキラキラ光ってます! そして今回、初めて訪れたリクビィールという小さな村(上記写真)は石垣の門をくぐると、かわいいおうちと脇へ抜ける石畳の小道に思わずわくわくしてしまいました。焼きたてのアルザス・マカロンも試食できますよ。 

こちらはMulhouse(ミュールーズ)という街のクリスマスマルクトで見つけた食べられないケーキたち。タオルで作ってあります。
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もちろんニーデルモルシュビールのフェルベールさんのジャム屋さんにも立ち寄り、大好きなミラベルのジャムを買いました。気がついて見ると店内は地元のフランス人よりも日本人の数のほうが多かった(笑)。こんな小さな村の一軒のお店からおいしいジャムを世界へ発信しているってすごいことですね。
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by milkieko2 | 2008-12-29 11:20 | 97.アルザスの朝食で…

96.12月はシュトーレン

今年も12月のお教室では、たくさん作りましたよぉ~! クリスマスを代表するドイツのイースト菓子「シュトーレン」です。こちらでは早くも秋口からスーパーの店頭に並び始めますが、アドベント(クリスマスを迎える準備期間)が本格的に始まる頃には、パン屋さんにも粉砂糖で真っ白におおわれたフレッシュなシュトーレンが顔を揃えます。そしてお店ではその場でスライスしてもらって、グラム買いや好きな枚数での購入が可能ですから、ちょっとお味見…のお手軽さ。そう。そんなシュトーレンの光景は、クリスマスを身近に感じるまさにドイツの冬の風物詩なんです。

そんなわけでやはりドイツに暮らしていると、一度はこの季節にぜひとも作ってみたいもののひとつ。それにシュトーレン作りは見た目よりもず~っと簡単で、材料さえ揃ってしまえば、もう半分はできあがってしまったようなもの(笑)。発酵に気を使うこともなく、成形も楕円形に伸ばした生地をパタンと二つに折るだけですから「これなら日本でも作れそう~♪」と焼き上がったシュトーレンを前に、今年もうれしい感想の声をたくさん聞くことができました。

そしてお教室では大きめのシュトーレンを焼き上げていますが、私は皆さんと一緒にいつも半分の分量で作っていて、こちらのサイズがプレゼントにはオススメのかわいいサイズなんです。これに粉砂糖をたっぷりふってきちんとラップをし、リボンをかければ、ついつい誰かにプレゼントしたくなっちゃう♪
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それにシュトーレンの食べごろは焼成後から一週間、と言われているくらいですから、日持ちもしますので、今年は思い切って日本の友人にもクリスマスのチョコレートと一緒に小包の中に入れて送ってみました。お口に合うかしら…? とちょっとドキドキしながら、ドイツの香りが日本まで届くと良いなぁ~♪

とは言え、焼成後一週間を待たずとも、焼き上がったシュトーレンはもちろんその日から食べることができますよ。ただしお味がしっかりと馴染んでくるのはやはり二、三日経ってから…。お酒の香りも日をおいたほうがより強く香りますしね。
ただし材料の中のアーモンドスライスのサクサク感を味わいたかったら、早めに食べるのも良いかも知れません。日が経つと、どうしても周りの生地がしっかりとしてくるので、アーモンドスライスの食感が消えてしまうんですよね。私はこのアーモンドの風味が大好きなので、結構、早い時期から食べ始めてしまいます(笑)。

そしてシュトーレンは粉の分量に対して、お砂糖やバターの量が通常よりかなり多めです。それに加えて焼成後の溶かしバターと雪のようにたっぷりとふりかける粉砂糖の分量を考えてもやっぱりカロリーは高め(汗)。実際に作ってみると、そんな裏事情も見えてきてかなり衝撃的だったりしますが、日持ちの点から考えると、お砂糖、バター、スパイス、ラム酒、ドライフルーツなどはケチるわけにはいきません! だからこそ「シュトーレンはうすく切って少しずつ食べる。」というのが、おいしい食べ方でもあり、同時に体に優しい食べ方なのかも知れません(笑)。

さぁ、もうすぐクリスマスです。ラジオから流れるクリスマスソングを聴きながら、少し濃い目のコーヒーと一緒にクリスマスの香りをぜひお楽しみくださいね。

            Merry X'mas♪
                     素敵なクリスマスを…。
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※今年の我が家のクリスマスツリーは八年前に庭に植えたもみの木を切りました。全長4メートル弱…と立派に成長いたしました。
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by milkieko2 | 2008-12-22 05:50 | 96.12月はシュトーレン