30.Quark(クバァーク)の効用
2006年 02月 28日
日本にいた頃には、あまり…いえ、殆ど全くと言ってよいほど私には馴染みのなかった食材ですが、ドイツのお菓子やパン作りには、このクバァークが本当によく用いられます。ケーキには生地に直接混ぜ込んだり、スポンジとスポンジの間にムースのように流し込んだり…。そしてパンの生地にもこのクバァークは惜しみなく使われます。
例えば我が家で人気の「クバァークパン」。そのレシピは小麦粉200g、ベーキングパウダー小さじ1と1/2、クバァーク125g、牛乳50cc、サラダ油50cc、砂糖70gをフードプロセッサーで混ぜて平たく丸め、その上にベーコンをトッピングして200度に予熱したオーブンの上段で15分焼くだけ。イーストの代わりにベーキングパウダーを使い、発酵なしのパンが簡単にできてしまうという点がとっても魅力的です。しかもクバァーク効果で生地がやわらか。先日はBuchweizenbrot(そば粉入りパン)とMaisbrot(コーン粉入りパン)を作るときにも、このクバァークを加えました。どれも材料を混ぜて型に入れるだけのお手軽さです。ちなみに砂糖を加えずに生地を作れば、ピザ風にも焼けるので、時間のないときの早ワザの一品にも…。
お店で売られているクバァークは脂肪分が40%、10%、Mager(低脂肪)の三種類。カロリーの気になるお菓子作りにはヘルシーなMagerがオススメですが、お値段はどれも250gのパックで0.55Cent前後(約80円弱)という安さです。
さてさてこのクバァークとは…? つまりはカッテージチーズ(またはコッテージチーズ)のこと。牛乳を沸騰直前まで温めてレモン汁を加え、分離した白いかたまりがその正体なのでした。
その昔、まだドイツに越してきたばかりの頃、生クリームと間違えて購入したクバァークの使い道を、知人に尋ねたところ、「お肌のパックにでも使ったら」と言われたことがあるのですが、さてさてその効用は…?
二男が大好きなクバァークパン。彼曰く、甘めの生地とベーコンのジューシーさがとっても合うのだそう。