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こんにちは~♪ ドイツのデュッセルドルフでパン教室を開いています。パン好き、粉好きのmilkiekoと申します。ドイツの暮らしや食材、日ごろ感じる小さな私の想いをご紹介しています。


by milkieko2

2.パン焼き器と粉の話

今から7年前、日本からドイツへ越して来た時、私が自費で持参した唯一の電化製品がパン焼き器でした。当時、まだ購入したばかりのパン焼き器。必要な材料をセットするだけで毎朝、できたてのふわふわパンが食べられることに感動していた私はどうしてもこの機械を手放すことができなかったのです。ところがこちらへ来てから、ドイツで強力粉と言われている550というタイプの粉を使って、同じように食パンコースをセットしてみたところ、期待に胸を弾ませていた私が目にしたものは、全く膨らむことをしないカチカチのなんともまずそうなただの小麦粉の塊でした。どうやら粉自体に日本とは大きな大きな違いがあるようです。
パンとじゃがいもが主食の国・ドイツ。スーパーマーケットにはたくさんの種類の粉が顔を揃えています。日本的にこちらの粉を分類するならば、薄力粉を405タイプ、強力粉を550タイプと一般的に言われていますが、数字が表すその意味はその粉にどれだけのミネラルが含まれているか…ということ。麦をまるごと挽いた全粒粉から始まって、1700,1600,1050,812、550,405と続き、数字は大きいほど栄養がたっぷりつまっているのです。しかしその分、食感は日本のような柔らかいパンになることはありません。
その後、405タイプの粉が日本でいう中力粉程度の硬さであることに気がついた私は、以来、パン焼き器の食パンも手作りパンも、この405タイプを使用するようになりました。今ではケーキを作る時も、ピザ生地やお好み焼き、うどんや餃子の皮なども全て405が大活躍。しかもお値段が30Cent(50円)弱という我が家の万能選手は、実は庶民の強い味方でもありました。
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by milkieko2 | 2005-09-16 04:44 | 2.パン焼き器と粉の話