-
[ 2006-09 -05 17:51 ]

先日のパン焼き器騒動の一件を、ある日、お教室でグチグチと語っておりましたら、3年前に日本から持参し、未使用のまま眠っているパン焼き器がある、という耳寄りなお話に出会いまして、「ぜひ譲ってください!」とお願いし、すぐに商談成立(笑)。その日のうちに重さ10キロ近くあるパン焼き器を我が家までせっせと運んでくださったのでした。感謝(拝)。
さぁ、ご覧ください。このすばらしい食パンの出来栄え~。今度はお釜が二斤用なので大きさにも迫力がありますよ。まんぞく、マンゾク、大満足です。やはり食パンはこれくらい膨らんでくれなくっちゃねぇ~。

上から写したので高さがわかりにくいのですが21cmも膨らみました。
そこでドイツのパン焼き器を試してくれた友人に、この食パンの焼き上がりを見せたところ、目が点になるほどものすごく驚いて、感激しておりました。ちなみに彼女のご家族はふわふわパンが大好き。なにせドイツのパン焼き器を譲るよ、と話を持ちかけたときは、毎日、フレッシュなパンをパン屋さんで買うから必要ない、と断ったくせに、このサンヨーのパン焼き器は欲しい、とまで言い出したのですから、日本のパン焼き器がすっかり気に入った様子です(笑)。そして私がどうしてしつこいくらいに膨らみにこだわり、ドイツのパン焼き器に不満をもっていたのかを、やっと理解してくれたようでした(汗)。
さて、そうは言っても日本の小麦粉とドイツの小麦粉に違いがあるのは、もうすでに身を持って体験済み。同じパン焼き器を使っても日本で作る食パンとは少し違って焼き上がるのは致し方ありません。それでも少しでも、白くてふわふわの食パンを焼きたいと思っていらっしゃる方にオススメのお粉がこれ。GOLD PUDERのAuslesemehlです。

こちらの商品は405タイプの粉が二種類でておりますが、ノーマルなほうはいつもの405とたいして変わりませんが、feine Backwarenのほうは、見た目もかなり白いことに気が付くはず。その分、お値段も通常のお粉の三倍と高め。しかもアルミの袋に入っていて、使い勝手は決してよくありませんが、珍しくジップロックがついている点も、日本人の心をくすぐります(笑)。これまでも何度か、パン焼き器を使って食パンを焼き、イマイチ満足できないという方に、この粉をご紹介してきましたが、一様に評判は良いようです。
それでもこちらへ越してきたばかりに比べると、ドイツのパンもずいぶん食感がやわらかくなってきたなぁ~と感じるのも事実。8年前にはアメリカンドーナツやマフィンなど、パン屋さんの店頭で見かけることはありませんでしたし、食パンもパサパサで本当においしくありませんでしたから…。
実はじゃがいもが主食とされているドイツでも、流通経路の活発化に伴い、色々な国の食材が手軽るに入手できることから、食生活そのものがずいぶん変わってきているようなのです。日本のお米離れと同じですね。そしてパンの大量生産や合理化が進んでいくなかで、ドイツのパンも時代のニーズとともに少しずつ変わっていってしまうのも仕方がないことかもしれません。
さて、前回に引き続き、今回も思い切りふわふわの食パンにスポットを当ててしまいましたが、私自身はドイツのかたいパンを決して嫌いではないんですよ。むしろ粉の風味をしっかり味わうことのできるドイツのお粉は大好きです。そこで今はお蔵入りとなりつつあるドイツのパン焼き器ですが、なんとか上手に活用できないものか…と思案中。何か良いアイディアがあればぜひお知らせくださいね~。